中庭のある家にサウナの外気浴を兼ねさせたら、必要な土地が変わった話

中庭は、サウナの外気浴スペースと兼ねられる可能性があります。外気浴デッキと中庭は「屋外・外から見えない・建物から直接出られる・座って過ごせる」と、求める条件がほぼ同じだからです。兼ねれば、デッキ用の約6㎡と目隠しフェンスが要らなくなり、同じ要望をより小さい土地で実現できます。

ただし、まだ設計士に相談する前の検討段階です。中庭は標準プランから外れやすく、囲まれすぎると風が抜けず、外気浴の質が落ちるおそれもあります。成立するかどうかの結論は出ていません。

きっかけは、要望を並べていったら敷地が足りなくなったことでした。サウナ室に約2畳。外気浴のデッキに約6㎡。そこに中庭。別々に取ると、100㎡台の土地では収まりません。


要望を並べたら、敷地が足りなくなった

最初に整理したのは、こういう要望でした。

  • 屋内にサウナ室(約2畳・浴室に隣接)
  • 外気浴のデッキ(約6㎡・目隠しフェンス付き)
  • 洗面 → 浴室(水風呂を兼ねる)→ サウナ → 外気浴 を10歩以内でつなぐ
  • 中庭

サウナと外気浴は温冷交代浴のセットなので、切り離せません。中庭は中庭で、別の理由で譲れない要望でした。

この3つを別々の場所に確保しようとすると、建物と外構でかなりの面積を使います。駅徒歩10分圏で100㎡台の土地を探している立場では、現実的ではありませんでした。


「兼ねられるのでは」と気づいた

要望を眺めているうちに、外気浴デッキと中庭は、求めている機能がかなり近いことに気づきました。

外気浴デッキに求めるもの 中庭に求めるもの
屋外であること 必須 必須
外から見えないこと 必須(だから目隠しフェンス) ほぼ必須
建物から直接出られること 必須(10歩以内) 望ましい
座って過ごせること 必須 必須

ほぼ同じものを、別々に2つ作ろうとしていたわけです。

中庭を外気浴の場として設計すれば、こうなります。

  • 目隠しフェンスが要らなくなる。中庭は建物に囲まれているので、そもそも外から見えない
  • デッキ用に確保していた6㎡が、中庭と一体になる
  • 浴室・サウナを中庭に面して配置すれば、動線が自然に10歩以内に収まる
  • 外構費として見込んでいたデッキとフェンスの費用(40〜90万円)が、中庭の整備に統合される

土地の条件が変わる

ここが一番大きい影響でした。

外気浴デッキと中庭を別々に取る前提だと、必要な敷地面積が膨らみます。兼用が成立するなら、同じ要望をより小さい土地で実現できます。

土地探しでは「100㎡以上・駅徒歩10分・予算内」という条件で探していて、特に浦和区では条件に完全合致する物件がなかなか出てきませんでした。面積の前提が変われば、これまで候補から外していた土地が入ってくる可能性があります。

要望を足していくと土地の条件は厳しくなる一方だと思っていたのですが、要望どうしを統合すると逆に緩む、というのは想定していませんでした。


ただし、簡単な話ではない

いいことばかりではありません。検討して分かった論点が3つあります。

中庭は標準プランから外れやすい

コの字型・ロの字型のプランは、多くのハウスメーカーの標準的な間取りから外れます。

大手のプレハブ系メーカーは型式適合認定という制度で標準仕様を国に認定させていて、そこから外れる仕様は構造計算のやり直しが必要になります。中庭とサウナ、両方が同時にこの論点に触れる可能性があります。

この点は会社さがしの記事で詳しく書いています。

外皮が増えるぶん、設計の手間が増える

中庭のある家は、建物の外気に触れる面積が増えます。断熱、防水、そして排水の設計が、通常の総二階の家より複雑になります。

サウナを隣接させるなら、サウナ室の防水・防湿と、中庭側の防水が同じ壁で交差します。ここは設計士の腕が出るところだと思います。

冬の外気浴が想定通りになるか

中庭は建物に囲まれているぶん、風が抜けにくい構造になります。外気浴で「ととのう」には、ある程度の外気の動きが必要です。

囲まれすぎると、外気浴の質が落ちる可能性があります。これは図面では判断しきれず、実際に建てた事例を見ないと分からない部分です。


次に確認すること

設計士との打ち合わせで聞くつもりの3点です。

  1. 中庭を外気浴スペースとして設計できるか。動線10歩以内を満たしつつ、風の通り道を確保できるか
  2. 型式の範囲内で中庭が作れるか。外れる場合、追加費用と期間はどれくらいか
  3. サウナの防湿と中庭側の防水が交差する部分の納まりをどう処理するか

要望は、足す前に統合できないか考える

まだ結論は出ていません。設計士に相談した結果、成立しないと言われる可能性も十分あります。

ただ、要望を並べて「敷地が足りない」となったとき、土地の予算を上げる前に、要望どうしを統合できないか考える価値はあると思いました。

サウナと中庭は、最初はまったく別の要望として書き出したものでした。並べてみて初めて、求めているものが近いと気づいた。要望リストは足していくものだと思っていましたが、掛け合わせるものでもあるようです。


この記事は「設計」の工程です。


この記事の情報について

この記事の内容は2026年7月30日時点の調査に基づきます。金利・相場・補助金・法令は変わります。判断の前に、必ず一次情報で最新の値を確認してください。更新したらこの日付を改めます。


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